「ああ、ああ・・・」

なんだか今日はフラフラする。

朝起きた時からそうだったのだが、昼休みの間近の四時間目の今になって余計強くなっていた。

そんな時。

フラッ・・・

視界がぶれ、横になっていき・・・







私は、そこで倒れた。











「困惑して説明する杉並さん」











次に目が覚めた時、私は保健室のベットに居た。

なんのことはない、おそらく誰かがここまで運んできてくれたのだろう。

そう思い、横をみると・・・

「あ、起きた?」

そこには。







私の想い人、直枝理樹君が居たのであった。







「え、えええええええええ!?」

「え、どうかした!?どこか痛い!?」

「い、いえ。大丈夫です・・・」

なぜ。

なぜ直枝君が私を。

「いや、最初は真人が連れて行こうと思ってたんだけどね」

私の気持ちを察したのか、理由を教えてくれる

「真人、女の子の持ち方とは思えない持ち方だったから」

代わりに僕が連れてきたんだ、そう言っていたと思う。

でも、私はそう言われて「あ、そうなんですかー」なんて言えるわけが無くて。

私のココロの中はドキドキが止まらなかった。

ドキドキドキドキ。

だめだ、止まらない。

「あれ、顔赤いけど大丈夫?」

ぴと。

彼の額が私の額にくっつく。

かぁぁぁ。

私の顔が余計に赤くなる。

「あれ?余計に赤くなってきたけど・・・大丈夫?」

彼が心配そうに尋ねる。

も、もう耐えられない。

私はこの至福の空間にまだ居たいのに、そのまま意識がフェードアウトした。







次に目覚めたのは、またもや保健室だった。

「おや、目が覚めたかい?」

そこに居たのは、気絶前に見た人ではなかった。

でも、私はこの人を知っている。

「岡崎、さん・・・」

「や、こんにちは」

岡崎和也。

それが私の目の前に居るこの人の名前だ。

今はこの学園の制服を着ているけど、本当にこの学園の生徒なの?と思う事が多くある。

例えば今も。

「今、何の時間ですか?」

「今かい?今は6時間目の授業をやってるハズだ」

ほら。

授業中のハズなのに、生徒のはずの岡崎さんが保健室に居る事はおかしい。

それに、この人は・・・なんというか、学園生と思えないぐらいの包容力がある。

私も含めて、この人に相談を持ちかける人は多い。

それに、この人に相談すると不思議と安心するのだ。

質問の内容と言えば多種多様だけど、やっぱり恋の悩みは多いらしい。

というか、私もそうなんだけど・・・

って、自然になに言わせてるんですか橘さん!





おや、久々においらを召喚したのは杉並さんか、何の用じゃん?

(いや、勝手に私の秘密暴露しないで下さいよ・・・)

いやいやいや。自分で言ったんじゃん。ていうか心の中じゃん。いいじゃん!

(でもでもでも、読者さんにはバレちゃうじゃないですかっ!)

君が読者さんとか言ったら駄目じゃん♪ さ、本編にもどろっかじゃん

(うう・・・分かりましたよぉ・・・)





はふう・・・

という訳で保健室に戻るのである。

「で、体の調子はどうなんだ?」

「あ、ええと・・・まだちょっときついですね」

この人に隠し事しても意味ないと分かっているので、正直に答える。

「ふむ・・・確か養護教諭は疲労による風邪、および立ちくらみだろうと言っていたが、間違いないか?」

「あ、はい・・・風邪が治りかけでしたから、油断しちゃって・・・」

「見たところ、風邪は既に完治しているようだな。よし、なら後は俺がやるか」

「へ?」

なにをですか・・・そういう前に和也は立ち上がった。

「え?え?」

そのまま杉並さんに迫り・・・

「ええええええええええええええええええええ!?」

そして・・・

























マッサージをやった。

「疲労だから・・・ここだな」

グッ

和也の指が杉並さんの腰のあたりを押す。

すると、

「あ、あれ?」

杉並さんの体から、溜まっていた疲れが急に消えた。

「ま、こんなもんだろう。どこかおかしい所は?」

「いえ、特には・・・」

「ならよかった。一応今日一日は安静にしておいてくれ。明日からは大丈夫だから」

「は、はぁ・・・」

んじゃ、これでと言って、和也が立ち去る。

「あ、ありがとうございましたっ」

「礼には及ばんよ」

そう言って後ろ手に手を振って保健室を立ち去っていく。

キーンコーンカーンコーン・・・

ガラガラガラ・・・

そんな時、丁度チャイム。

更に養護教諭も帰ってきたようだ。

という訳で自分は、今日は早めに寝ようと決心して寮に戻るのだった・・・
















あとがき



な ん だ こ の て ん か い は



はい、という訳で杉並さんでした。

前半(理樹のとこ)について

なんかあんぱん氏と杉並さんについて語ってたらこんな事になりました。

杉並さんいいよ杉並さん^p^



杉並さんについて語り合ったあんぱん氏のサイトはリンクからどうぞ。





後半(岡崎和也のとこ)について

いや、あんぱん氏との会話で熱があがって書いたはいいんですが・・・相当短くなってしまって^p^

んでまぁ、どっちにしろ和也について説明をしなくてはいけない、と思ってましたので

杉並さんに頑張って説明して頂きました←



タイトルですが、前半部分(理樹部分)が困惑、後半部分(和也部分)が説明と今決めました^p^

(タイトルは最後に付けてるので・・・)



ついでに補足ですが、和也はまぁ色んな所に居ます。設定ありすぎて困ってます←

というか、和也が生まれたのは、結構昔の話でして。

ま、誕生物語はまたどこかでやるとして、今回はこの辺りで失礼させて頂きます。



ここまで読んでくださった方に、精一杯の感謝を。




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