今日は七夕である。
「そうだ、今日は七夕だ。だからこそミッションだ!」
「いいか・・・ミッション、スタートだ!」
今日のミッションはこうだ。
各自、七夕で必要と思う物を用意しろ、という事だった。
あの時集まって居たのは幼馴染メンバーの五人だけだった為、
僕は他のリトルバスターズメンバーを尋ねて、なにか借りてこようと思う。
最初は、そうだなぁ・・・教室に誰か居るだろうか。
教室には葉留佳さん、クド、来々谷さんが居た。
「リキ、どうかしたですか?」
「あ、恭介が七夕で必要そうなのを集めて来いって」
「成程な。ふむ・・・では、何が良いかな」
「あ、理樹君理樹君!短冊ならあるよ!」
「なんでそんなものがあるの・・・?」
理樹は短冊を手に入れた!
「ああ、笹なら裏山に生えていたぞ。取ってくるといい。」
「あ、じゃあ後で行ってみるよ。」
理樹は笹の在り処の情報を手に入れた!
「え、えっと・・・じゃあ、私はこれがあるのですっ!」
理樹はストレルカの餌を手に入れた!
「え、最後のこれ何!?」
「七夕ですから!」
「あ、うん・・・そうだね・・・」
よく分からないまま、理樹はクドから貰った物を内ポケットに入れる。
「じゃあ、部室の方でやってるから、これたらきてね?」
「わふ、了解なのです!」
「うむ。時間があれば行こうかな」
「了解なのデスよ!」
さて次は・・・そういえば小毬さんを見ていない。
裏山に行く前に、屋上に行ってみよう。
屋上にて。
「ほえ?七夕の?」
「うん。何かないかな?」
屋上に小毬さんは居た。
「うぅんとねぇ・・・あ、そういえばね」
「うん?」
「七夕の星なら、持っていけるかもだね」
「え、本当?」
「うんっ。今ここには無いんだけど、部屋に戻ればあるから、後で持っていくよ〜」
「分かった。じゃ、部室の方で準備してるだろうから、行ってみて?」
「分かったよぉ〜」
じゃあ、来々谷さんの情報を頼りに裏山へ行ってみよう。
裏山についた、訳だが・・・
「はぁっ、はぁ・・・」
@riki_naoe 逃走なう(笑)
冗談じゃないですよ橘さん・・・
というか、本当に逃げていた。
笹を切ったまでは良いのだが、どうやら地主さんのような人に見つかったようだ。
やばい。
なんとか撒けないか・・・とポケットを探ると。
「ん?」
そこには、ストレルカの餌が。
「これなら・・・いけっ、ストレルカ!」
りき は すとれるか を 呼び出した!
「ウォン!ウォン!」
ストレルカが来てくれたおかげで、向こうを何とか撒けた。
後でクドにありがとうを言っとこう。
そんなこんなで、部室に向かう。
きっとそこにあるのは、いつも逢えない二人が逢って。
そんなぐらい楽しい、野球部の部室のはずだ。